2018年03月05日

【 月めくり宗家玉手箱 】さまざまな恩恵

 

新暦「 桃花祭 」の神事、3月元日から公務にて、
本日、3月は 弥生(やよい)

月めくり宗家玉手箱 】公開させていただきます


桃の節句にちなんでお江戸の小ばなし

 

花のお江戸、三月の節句は「 ひなまつり 」

そのひなまつりに使う桃の葉は、
その当時の子供たちがお小遣いをつくるため、
山に入って小枝をちぎり、荷かごにのせて、
「 桃の葉〜 桃の葉〜 」って、声をはりあげ、
町を売り歩いたもの

 

ある日のこと、少年が「 桃の葉〜 桃の葉〜 」
と、売り歩いていると、うしろから魚屋が声をかけた

江戸の当時、魚屋は浅く作った円形の大きなたらいで、
魚を運ぶのに使う盤台(ばんだい)をかついで、
一軒、一軒まわっていたんですね

 

【 魚屋 】

 

「 おい小僧、その桃の葉をくれ 」

 

【 少年 】

 

「 ありがとう、一把(いちわ)3文 」
(いまの相場で30円というところです)

 

【 魚屋 】

 

「 三文? お金を取るのか? 」

 

【 少年 】

 

「 いま俺、これ 売ってるんだよ 」

 

【 魚屋 】

 

この野郎、ひでえヤローだな、
それ、裏の山から取ってきたんじゃねぇか
裏の山からタダで取ってきやがって、
それを金とるとは、ひでえヤローだ
タダでくれ! タダでとったものはタダよ

 

【 少年 】

 

あっそう、そりゃ知らなかった
おじさん、ごめんよ
タダでもってきたものはタダかぁ

じゃぁ、おじさんが持ってる魚、タダでくれ

 

【 魚屋 】

 

バカ! これはタダじゃねぇ
問屋から俺が金だして買ってきたんだ

 

【 少年 】

 

あっそう、その問屋はどこから取ったんだ?

 

【 魚屋 】

 

問屋は漁師からじゃい

 

【 少年 】

 

漁師はどこから取ったんだ?

 

【 魚屋 】

 

バカ! 漁師は海だい

 

【 少年 】

 

海から漁師、金出して取ったか?

 

【 魚屋 】

 

・・・・・・・・

 

【 少年 】


タダじゃねぇか!もとはタダじゃねぇか!タダでくれ!

 

 

この小ばなし

私たちがお金だして買ったと言っても、
もとはタダじゃないか、

もともとタダだったものが、お金になった

もとからお金があったら、
だれも、なにも、できやしない

 

なにひとつタダでもらったことはないと、
大自然の恩恵に気づかない人へのメッセージですね

 

さらに言えば、私たち人間は自分たちが生きるために、
牛・ブタ・トリを殺し、魚を殺し、
大地から野菜まで殺して食べている

私たち人間は、万物の霊長に生まれたばかりに、
なんでもかんでも、わがものにしている
こんな人間にはかなわないから、黙って殺されている

それで私たち人間は“ あたりまえ ”だと思っている
偉いものですね。。。人間は。。。


そこで、皆さま、いかがでしょう。。。

生きとし生けるものが、私たちの身代わりになって、
私たちを生かすために、むこうからなにも苦情はいわず
イノチを捧げてくれている事実とその恩恵を想うとき、
心の中で「 ありがとう 」という気持ちでてきませんか
ありがたいと思う、そんな気持ちになってみますと、
自分の気持ちを自分で抱きしめたくなるような尊さ、
なんともいえない幸せで満たされます

どうぞ、観じ、感じてみてください。。。

 

はい、今月は、

凍てついた大地を溶かし、枯れ木を芽生えさせる、

ウソのない宇宙秩序
すべての生命がざわざわと動き始める「 春 」
私たちをとりまくさまざまな恩恵を、
ご一緒に確認させていただき、ご一緒に味わい、

 

この春、

 

いま私は人間本来の生き方をしていると、
堂々と胸を張っていえるのか?

 

沈黙の木が芽生え、大空にむかって枝をひろげている
一方、私の枝は 今どこに向かってのびているのか?

 

こう、わが心に厳しく、問うてみたいと存じます

 

 

 

 


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